2008年5月19日月曜日

まったく新しい発想のPA

L1 model I system

これはどうだ。まったく斬新なアイディアのPAシステムだ。

5.7センチのスピーカーが縦に24個付いている。

5.7センチといえば、家庭用の小型スピーカーではないか。こんな小さいユニットがライブ・ステージで使えるのか?

試聴する機会があった。

ちゃんと、デカイ音が出る。しかも、明瞭でスッキリした中高音。

従来のPAシステムのようなモヤモヤがない。

今まで、Jazzのコンサート会場で感じていたことは、「家のオーディオのほうが音的には良い」ということであった。

コンサート会場のPAスピーカーは、家庭用と比べてあまりにも大味であり、音が雑である。

これがホテルの宴会場で催されるディナーショーとなると、もっとレベルが落ち、まともに聞いてはいられないくらい、悪い音をがなり立てるPAシステムも少なくなかった。(その日のPA担当者もセンス無さすぎ。)

だが、BOSEのこのシステムは違う。

繊細な音が、会場の隅々まで届くのである。

繊細な音の表現には、やはり5.7センチという小口径ドライバー(スピーカー)が有利なのであろう。

それが24個も付いているのだから、音の広がり方も凄い。

低音は専用のベースモジュールで補う。これについては、「低音のBOSE」らしく、十分にリッチな低音であることを保証する。

とにかく、よく音が広がるので、がなり立てるような音量にしなくても、十分迫力がある。

会場は上品な音で満たされ、観衆はこの棒のようなスピーカーに驚くのだ。


L1 model I system