これはどうだ。まったく斬新なアイディアのPAシステムだ。
5.7センチのスピーカーが縦に24個付いている。
5.7センチといえば、家庭用の小型スピーカーではないか。こんな小さいユニットがライブ・ステージで使えるのか?
試聴する機会があった。
ちゃんと、デカイ音が出る。しかも、明瞭でスッキリした中高音。
従来のPAシステムのようなモヤモヤがない。
今まで、Jazzのコンサート会場で感じていたことは、「家のオーディオのほうが音的には良い」ということであった。
コンサート会場のPAスピーカーは、家庭用と比べてあまりにも大味であり、音が雑である。
これがホテルの宴会場で催されるディナーショーとなると、もっとレベルが落ち、まともに聞いてはいられないくらい、悪い音をがなり立てるPAシステムも少なくなかった。(その日のPA担当者もセンス無さすぎ。)
だが、BOSEのこのシステムは違う。
繊細な音が、会場の隅々まで届くのである。
繊細な音の表現には、やはり5.7センチという小口径ドライバー(スピーカー)が有利なのであろう。
それが24個も付いているのだから、音の広がり方も凄い。
低音は専用のベースモジュールで補う。これについては、「低音のBOSE」らしく、十分にリッチな低音であることを保証する。
とにかく、よく音が広がるので、がなり立てるような音量にしなくても、十分迫力がある。
会場は上品な音で満たされ、観衆はこの棒のようなスピーカーに驚くのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿