2008年3月7日金曜日

BOSEの音について



これほど普及したBOSEだが、そのサウンドに関しては今でも議論が沸き起こる。普通のオーディオ製品では、その音をめぐって“喧嘩腰”の議論など起こりはしない。しかし、BOSEサウンドに関しては何故か賛否両論が激しいのである。

BOSEの短所とは何であろうか?

私はこの問いにうまく答えることができない。

どう考えても悪い音だとは思えないし、音に“破綻”がない。しかも、相当ボリュームを上げても、いい音のまま持ちこたえる。これはほとんど全てのBOSEスピーカーに共通した特長であろう。

同価格帯の他社スピーカーと比べた場合、他社製品ではある程度音量が上がったところで、急に分解能が乱れ始め、音が団子になってくる。早く限界が来るのだ。

しかし、BOSEの場合、その限界点は、まだまだ上の方にある。

BOSEは「強いスピーカー」である。

音はよく広がって臨場感満点であるし、スピーカーは無駄な動きをせず、贅肉の取れたフルオーケストラを聞かせてくれる。

バイオリンがいっせいにトレモロを演奏しても、弓で刻まれる一音一音がハッキリ聞こえる。粒立ちが良いのだ。

チェンバロにしても、電子楽器のようなペラペラの音ではなく、重厚な本物の音だ。

電気店で試聴しただけでは、よくわからない点もあるだろうが、自分の部屋に設置したとき、その真価がよくわかるのである。

これは本当に、考え抜かれたサウンドであるということが・・・。

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